北のしっぽ様|不安を勇気と希望と自信に変えて、新しい出会いを拓いたクラウドファンディング

北のしっぽ様|不安を勇気と希望と自信に変えて、新しい出会いを拓いたクラウドファンディング

2025/04/16

クラウドファンディングへの挑戦に最初は不安を抱えていた北のしっぽ様。挑戦を決めた理由や掲載から目標金額達成までどのように気持ちが変化していったのかなどをお話しいただきました。

実施されたクラウドファンディングプロジェクト



目次

 

期待を上回る大きな不安に押しつぶされそうになりながらのスタート

ーまずは、自己紹介と団体様のご紹介をお願いいたします。

「北のしっぽ」の代表をしております、蔵田玲理と申します。15年ほど前から個人的に猫の保護活動を始め、様々な出会いを通じて「不幸に消えていく命をこれ以上増やしたくない」との思いが膨らみ、2017年に猫の保護団体を立ち上げました。

岩手県北上市を中心に猫の避妊・去勢手術を行いながら、里親会も開催し、飼い主のいない猫たちの里親を探す活動を行っています。

2017年から2024年12月までの保護頭数は998頭、譲渡数は881頭に。不妊去勢手術にも力を入れる。

2017年から2024年12月までの保護頭数は998頭、譲渡数は881頭に。不妊去勢手術にも力を入れる。

ーありがとうございます。保護した猫たちに動物病院で適切な医療を受けるための医療費を集めるプロジェクトをご実施頂きました。目標金額300万円に対し、2か月間の実施期間で目標を大きく上回る450万円を集められました。まずクラウドファンディングについて、当初の印象からお聞かせいただけますか?

当初は正直かなり不安が大きい状態でした。そもそも、クラウドファンディングという言葉自体は知ってたものの、私たちとは全く関係ないもの、という認識でいました。

そんな時にREADYFORさんからご連絡を頂いて本当にびっくりしました。どうして私たちのことを知っているの?というのが1番最初の印象でしたね。

ー私も最初にお話しさせていただいた時のことは鮮明に覚えています。不安な面持ちでいらっしゃいましたね。

はい。自分たちが挑戦するなんて考えたこともなくて(笑)、本当に驚きました。でも、同時に、私たちのことを知っていてくださり、声をかけて頂いたことがとても嬉しくて。まずはお話しだけでもお聞きしてみようという運びになりました。

ーお話を聞いていただいて、どのような気持ちの変化があったのですか?

はじめにお話を伺った時は、難しい言葉や聞いたことのない言葉が多くて、よくわからなかったというのが正直なところです。その時はとにかく、大丈夫かな?やっていけるかな?と、いう不安な気持ちでいっぱいでしたね。

ー実施を決断されて、1か月半ほどかけてご準備頂いたと思うのですが、その間のご心境はいかがでしたか?

はじめのうちはとにかく不安でした。大変なことをするのだろうなと怖気づいていたのですが、何回か打ち合わせを重ね、一つひとつ丁寧に説明をしてもらい、アドバイスをいただくことで不安が少しずつ解消されていきました。回を重ねるごとに「大丈夫かな」「やれるかも」という気持ちに変化していったのをよく覚えています。

不安を一つひとつ解消し、成長と自信につなげていったプロジェクト期間

ー打ち合わせを重ねる中で蔵田様のお顔の表情がどんどん変化されて、公開1週間前ぐらいには「達成に向けて頑張る」という決意に満ちたお顔をされていらしたのが印象深いです。

あら、あら(笑)そうでしたか。プロジェクトの内容を考えるのが大変だったこともよく覚えています。でも、試行錯誤しながらも、内容に自分たちの想いを全部込めることができたという達成感があったので、自然とそういう顔つきになったのかもしれません。

ー「文章を書いたり、想いをアウトプットしていくのが本当に苦手だ」とずっとご相談いただいていましたよね。掲載開始後、ご心境に変化はありましたか。

プロジェクトが公開になって、今まで私たちはほとんど自分たちの活動を発信していなかったな、ということに気が付きました。クラウドファンディングに臨む前段として、普段の活動を発信するということをしてこなかった。

でも、今からでもどんどん発信をしていかないと、多くの方に私たちがどういう団体で、どんな活動をしているのかが届かないし、ご支援も頂けないだろうと。活動報告※1をこまめに書くということを何としてもやらなくてはと思いました。

ー活動報告の作成と投稿に取り組み始めた当初は苦戦されたのですよね。

はい。本当にこれまで全く取り組んでこなかったことなので、まず書き出すのに何分も何時間もかかって。慣れていないので、数日は大苦戦しましたが、書いていくうちに、毎日やっていることをそのまま、まずは書けばいいのかな、と思い至り、少しずつ不安や緊張が解消していきました。

ー不安や緊張が解けていくきっかけは何だったのでしょうか。

活動報告を毎日書いていくうちに、皆様からご支援や応援の想いのこもったコメントがたくさん届くようになり、そういったものに励まされ、勇気づけられて徐々に不安や緊張が消えていきました。

ー初めて支援者様からの応援コメントが入った時のことを覚えていらっしゃいますか?

最初のコメントをいただいた時は、もう本当に感動しました。いま思うと恥ずかしいのですが、自然と涙が出てきました。手なんかもう、嬉しくてガタガタ震えてしまって。あの時の感動は本当に忘れられないです。

普段あまり発信してこなかった分、これまでは、周りからの声を受け取ったこともなかったので、初めての体験でした。嬉しかったです。応援して下さる方の声が増えていったことが、自信にもつながっていきました。

時を重ねるうちに地域を越えて広がっていった支援の輪 

ー発信する中で、どんどん新しい支援者様が増えていったと思うのですが、そのあたりはいかがでしたか。

はじめは、里親さんやこれまでつながりのあった方がご支援くださっていたのですが、徐々にまったく知らない方からもコメントが入るようになって、本当にびっくりしました。岩手県内だけではなく、関東など遠方の方からもご連絡をいただいたり、地元でも、これまでお付き合いのなかった新しいご縁が広がって、応援コメントもたくさん届き、ありがたかったですね。

ー団体のことや活動内容を積極的に発信することで、ご支援以外にも何か繋がりができたというようなことはありましたか?

「活動のお手伝いで何かできることがあれば」とご連絡くださる方が多く、ボランティアさんが増えました。プロジェクトをきっかけに参加して下さり、現在も活動を手伝ってくださる方がたくさんいらっしゃいます。

広がる支援者の輪。クラウドファンディングを機に加わったボランティアさんも多数。

広がる支援者の輪。クラウドファンディングを機に加わったボランティアさんも多数。

ー毎日地道に積み重ねたことが実を結ばれたのですね。終了後の心境の変化などあればお聞かせください。

とても大変ではありましたが、毎日活動をして、夜にはその活動報告を書いて投稿をするということ、苦手なことをやり遂げたということが、自分自身の成長と自信につながりました。

期間の半分を過ぎたあたりからは、いままで1日も欠かさず書いてきたので、これはもう最後までやり切るぞという強い気持ちに変わっていました。

活動への熱い思いを忘れずに、挑戦への一歩を踏み出してほしい

ー2か月間、全力で駆け抜けられましたね。

途中、若干中だるみの期間もなかったわけではないですが、キュレーターさんに相談して、アドバイスを頂く中で「大丈夫」「いまできることをやりましょう」という言葉に安心を頂いて。できることを積み重ねていくだけだ、と気持ちが切り替わって、毎日丁寧にコミュニケーションをとって想いを届けるということを続けることができました。

ー不安と緊張が少しずつ勇気と希望、そして自信へと変わっていく過程に伴走させて頂いたプロジェクトでした。これまで全く発信経験がないところから、ここまで成長を遂げられたというのは、これからクラウドファンディングに挑戦される多くの団体様の一つの見本・指標となるのではないかと思います。

ありがとうございます。私たちは山間部のエリアで活動する、田舎の本当に小さな団体です。そんな私たちでも、挑戦を決意し成功できたことで、これからの活動にも希望を持って取り組んでいく自信を頂きました。

また、このクラウドファンディングの公開中に「活動が続けられるって幸せなことだな。やりたいことがやれるって凄いな」と思っている自分に気付けたことも大きな宝です。毎日している活動は「普通のこと」「あたりまえのこと」ではなく「ありがたいこと」。続けられているということ自体に深い感謝の想いを持つことができたのは、皆様からの応援があったからこそだと思っています。

ー最後に、クラウドファンディングへの挑戦を考えている方にメッセージをお願いいたします。

「本当に挑戦してよかった」という想いしかありません。最初は不安でいっぱいでも、伴走してくださるキュレーターさんからしっかりアドバイスももらうことができます。

不安を不安なままにせず、解消しながら前に進んでいくことができるので大丈夫です。活動にかける熱い気持ちを忘れずに、絶対に成功すると信じて挑戦してみてください。


※1 活動報告は、クラウドファンディングに関する情報や想いをブログのような形式で書き残せる機能です。

※本記事は2025年3月にREADYFORが主催した「いきもの・動物愛護に特化!クラウドファンディング連続セミナー 第5回 〜不安が希望に。クラウドファンディングを通じて得たものとは〜」の内容を元にしております。

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